家具の素材「無垢材とボードに強化紙やプリント紙などを貼った商品の見分け方」

家具の素材「無垢材とボードに強化紙やプリント紙などを貼った商品の見分け方」

はじめまして

インテリア担当の Tsuruno です。

突然ですが、皆さんは木材(無垢材)を使用された家具と木材風のプリント紙を表面に貼られた家具を見分ける事はできますか?

一昔前であればプラスチック製のシートを表面に貼っていたもの(カラーボックスなど)が殆どで、印刷された木目もプリントと分かりやすいものであった為、遠目に見てもすぐに木材ではないと分かるような商品が殆どでした。

しかし、最近はプリント技術の向上し、表面の質感も木材に近づけたものが出てきた為、遠目ですぐにわかるような物はじょじょに減ってきました。

皆さんの中にも木材が使われていると思って買ったものが実は表面にプリント紙が貼られたものだったという経験があるかもしれません。

そのような事がないように今回は木材とプリント紙の見分け方をご紹介したいと思います。

まず、分かりやすい違いとしては側面部分など別の面の木目が不自然な事があげられます。無垢材であれば木目は必ず自然な形状になっていますがプリント紙は別の面に自然な木目を見える事がほぼ不可能です。

▲このようなプリントの場合、一見、木目が自然につながっているように見えますが木材であれば切断面の木目がこのような見た目になる事はありません。

 

▲天然木の場合、側面は輪切りになった状態で木目がつながります。※こちらの木材は複数の木材を貼り合わせた集成材になります。

 

また、角が丸くなっている商品はプリント紙が貼りにくい形状となります。角が丸くなっている商品にプリント紙を貼る場合、その面にだけ木材の突板を貼るか、角が丸まった別の素材を貼るといった方法が一般的です。

その他の見分け方としては表面の質感などが挙げられます。木材の表面をウレタンなどでツルツルに仕上げた場合、かなり分かりづらくなりますがオイルなどで仕上げられたものであれば木材の質感が残る為、触れば割とすぐに違いが分かると思います。

 

最近は無垢材であるかどうかを気にする人もかなり減ってきていますが、木材であると思ってパーティクルボードや合板などに木目がプリントされたプリント紙が貼られた商品を買っている人もいると思われますので、このようなご説明をさせていただきました。

最後に無垢材が使用された家具とプリント紙が貼られた家具の一般的な特徴(メリット・デメリット)についてご紹介させていただきます。

無垢材のメリット

・摩耗した場合やへこみなどが生じた場合も修復が可能(塗装方法による)

・美しい曲線を描いた家具など自由な形状で作る事ができる。

・使用された木材によって独特の質感や温かさを感じる事ができる。

・珍しい木材や一枚板を使用された家具であれば年月が経っても価値がある程度、保たれる。

無垢材のデメリット

・価格が高い

・反りなどの変形が起こる事がある。

・重量が重くなりがち。

・メンテナンスが必要になるケースがある。

 

プリント紙のメリット

・価格が安い

・変形しづらい

・重量を軽くできる

・チークなどの入手困難な木材の柄も使用できる

プリント紙のデメリット

・基本的には直線的な形状の物にしか貼る事ができない。

・摩耗した場合や剥がれた場合、中身のボードが見えてしまう。

・曲線が多い椅子などには不向き。

 

以上、今回は無垢材で作られた家具とプリント紙などが貼られた家具の違いについてご説明させていただきました。

ご参考になれば幸いです。ありがとうございました。